07.7.29〜8.1  鳥海山 月山登山   山形県

レポート H.Utsmi  写真 To.Kimura、Ta.Kawagoe、H.Utsumi

7月29日

  6時半、38名の参加者が笑顔で白橿町を出発、伊丹空港より小型ジェット機で庄内空港へ、11時20分到着。

 空港近くの「寝覚屋半兵エ」で麦切りの昼食をした後出羽三山の一つ羽黒山へ。

 出羽三山は、月山、羽黒山、湯殿山の総称で、開山は大峰山より古い1400年前とされ、山岳修験の山として知られている。

 我々も、朱塗りの神橋を渡り2,446段の階段を登り始める。すぐに杉並木の中にたたずむ国宝の五重塔が

 現れる。これは平安時代に平将門の創建と伝えられる東北地方最古の物だそうだ。

 階段を登ると「二の坂茶屋」があり、ここで休憩と買い物をし、全員「石段2,446段踏破の認定書」をもらう。

 15時ごろ山頂の「三神合祭殿」を参拝、昔から月山、湯殿山は冬季積雪のため参拝出来ないことから三神を祀るようになったそうだ。

 この後、バスで鳥海山の麓にある「大平荘」に到着、風呂と夕食を済ませ明日に備え早々に休む。

  
「小型ジェットで山形に向け出発」photo 
Ta.K.

「羽黒山参道入り口の案内板」 photo H.U.

 

「国宝 五重塔」 photo Ta.K.&To.K.

「二の坂茶屋で休憩と買い物」 photo Ta.K.

「羽黒山頂上に建つ三神合祭殿」 photo H.U.

「正面の立派な額」 photo H.U.


7月30日

  みんな朝4時前から起き荷物の準備をし、朝食と体操を済ませ5時、山荘から登山口の鉾立にむけ出発。

 5時15分登山開始、展望台から奈曾渓谷とはるか遠くにそびえる鳥海山の雄大な景色を眺め気持ちが高ぶる。

 道は石を並べたしっかりした歩きやすい道で快調に進む。6時半「賽の河原」で休憩、チングルマやコバイケソウ

 ニッコウキスゲなどの高山植物の花が咲き、またこの辺りからは残雪も見られる。

 7時15分、御浜小屋に到着、裏に回ると群青色の水を湛えた美しい鳥海湖が目の下に。周りに咲く花と共に

 感動の風景にみんなうっとり。

 又登山が続き、花の群落の八丁坂を経由し七五三掛(しめかけ)分岐に。ここからは千蛇谷コースを登る。

 深い谷の雪渓をトラバースしたり急坂や大岩を越えたりの難儀な登りが約2時間。10時20分大物忌神社に

 到着、すぐに標高2336Mの新山の岩壁に取り付く。足の置き場所にも苦労する岩ばかりのコース。

 少しばかりの恐怖心で脂汗を流しながら悪戦苦闘、ようやく頂上に着く。下りも胎内くぐりなど狭い岩壁を

通りながらまた大物忌神社に戻る。

 昼食と写真を撮った後、今度は標高2230Mの七高山に登る。ここからは荒々しい新山がまじかに見える。

 そして、今度は外輪山コースを通って下山開始。崖の崩落箇所や鉄梯子など危険な所も随所にあり緊張の連続。

 行者岳や伏拝岳を経由し2時間半かかって七五三掛分岐に着く、ここからは往路と同じルートを通る。

 登りの際は快適に思えた道も、全身の疲れから帰りは足にも力が入らずとても長く感じる。

 4時10分、ようやく全員が登山口に到着、11時間の長丁場の登山が終わった。

バスで今夜の宿、鳥海温泉「遊楽里」に入り温泉と夕食で疲れを癒した。

  今日の天気は予報とは違い最高の登山日和に恵まれた中、今までにない長時間と厳しい山行であっただけに

全員達成感も大きく良い経験になった。

反面、途中で気分が悪くなり遅れた人や、下りで転倒しケガをした人、転倒して這い松に支えられて滑落を

免れた人など危険な場面もあった。それぞれに反省点もあるが、これらの人に周辺の人々が適切な処置や

励ましの言葉などを掛け無事に下山出来た事は、本人としても会としても良い経験になり、今後の参考にもなった。

「いよいよ鳥海山へ 準備体操も力が入る」 photo H.U.

 

「登山口の案内板の前で」 photo Ta.K.

「展望台から見る奈曾渓谷と鳥海山」 photo H.U.


「チングルマ」 photo H.U.

 

「賽の河原」        「賽の河原での休憩」  photo H.U.

 

「コバイケソウ」           「ニッコウキスゲ」 


「ハクサンフウロ」

 

「御浜小屋から見る鳥海湖」  「八丁坂はニッコウキスゲの群落」  photo H.U.

   

「七五三掛に至る急坂」     「七五三掛分岐を過ぎて雪渓をわたる」 photo To.K.

 

「大物忌神社に到着」 photo Ta.K.

 

「下山時の岩場」 photo To.K.  胎内くぐりから出るのに一苦労」 photo Ta.K.

「やっとの思いで頂上に、よくがんばりました」

 


「新山をバックに」 photo Ta.K.


「七高山で 1班」


「七高山で 2班」

「七高山で 3班」



「七高山頂上」 photo Ha.U.

「帰途七五三掛分岐への急坂」 photo To.K.


731 

  旅館を朝5時半に出て7時半に月山8合目駐車場に着く。だがこの頃から風雨が強くなり暫く様子を見るも

  相変わらずの雨。9時前月山登山中止を決定。8合目周辺の「弥陀ケ原」を散策する。

高層湿原と点在する池塘群や花々がしっとりと目に優しい。御田原参篭所にもお参りをする。

水子を祀るお地蔵さんを中心に色とりどりの風車が沢山飾られこの一角だけ特別明るい。一周約1時間

高原の散策が楽しめた。

その後バスで湯殿山へ。ご神体の湯が湧き出る大岩を拝み、お湯に足をつけ気持ちよく疲れをほぐした。

次は、酒田市の山居倉庫へ。明治26年に建てられた米の保管倉庫で12棟あり現在も使用されている。

強風と日差しを避けるためのケヤキ並木の大木が見事。

また明治時代の大地主本間家の立派な屋敷や、懐かしい「おしん」の像なども見られた。

そして今夜は湯の浜温泉の竹屋に宿泊。夕食時丁度日本海に沈む夕日がきれいに見えた。

 

「月山案内板」
 photo H.U.


「小雨の中弥陀ケ原を散策」


「御田原参篭所」


「湿原に点在する池塘群」


「月山登山口」 photo Ta.K,

「湯殿山へ参拝後 全員で」 photo Ta.K,

 

「山居倉庫とケヤキの大木」    「川向こうから見た倉庫群」 photo H.U.

  
 「酒田市はおしんの町でもある」      「大地主 本間家玄関」 


8月1日

  今日は8時半出発で皆海岸の散歩や朝風呂などでゆっくりする。

  今日の見学は、海向寺から始まる。厳しい湯殿山木食行を行い即身仏に至った忠海上人と円明海上人を

  祀っている。説明された方がこの即身仏の前で祈るだけでなく、自らと向き合うように、と言われたのが

  印象的であった。その後そばの日和山公園で月山などの美しい風景を眺めた。

  いよいよ最後の最上川下りの舟に乗船。日本三大急流の一つである最上川は「五月雨をあつめて早し最上川」

  と芭蕉の句に詠まれている。船頭さんの楽しい説明やみごとな声量で唄う民謡で堪能した。

 

「早朝浜辺で」 photo Ta.K.

 

「海向寺の本堂」             「日和山公園」  photo H.U.

        

「車窓からの鳥海山」 photo H.U.

   

「最上川川下りの舟でくつろぐ」 「船頭さんの美声に聞きほれる」 photo Ta.K.

              

「帰りの飛行機から見えた北アルプス」 photo H.U.

 伊丹からの帰路、バスからPLの花火がきれいに見え旅の最後を美しく締めくくった。