火打山(2462m)妙高山(2446m) 新潟県  2010.7.27〜29

参加者 女性14名  男性20名

レポート: Y.Sawai ; I .Maruta    写真: Y.Utsumi; Y.Sawai; I .Maruta

7月27日(火)
梅雨明け十日は大気も安定して良い天気に恵まれると言われているように、
楽しい山登りが期待できる空の下、暑い白橿をいつもの如く定刻少し前に出発。
休日ではないので、途中通勤時間帯の県内で少し渋滞があったものの快調に高速を走る。
長野県に入ってからは、右に甲斐駒、鋸、仙丈、北、左に木曽駒、常念、有明となじみの山々を指呼して楽しむ。

 

バスの窓から鋸岳、甲斐駒岳、仙丈岳                        常念岳

第一日目は移動のみで余裕があったため、小林一茶記念館とナウマン象博物館に分かれて観光。
象の博物館は男性に人気があり俳人の記念館は女性に人気があった。

小林一茶記念館組                                                 
展示物もさることながら一茶の墓を含めて俳諧寺(一茶仏堂)のある小丸山公園の雰囲気が良かった。

こういう季語もあったのかと思った一句。

嗅いで見てよしにする也猫の恋  小林一茶


 

俳諧寺の横で一茶の像と                12月1日から4月4日までは冬季休館です



ナウマン象博物館組
マンモスより分化したと考えられているナウマン象は野尻湖湖畔で1963年に発掘され
2万年年前の生息していた時代の多数の石器類とともに展示されていた。
さすが奈良の人は埋蔵物に興味を持つ人が多いようだ。



撮影者の意図に反してナウマン象の足もとが見えなくなった

登ってはいないものののんびりした温泉は気持ちよく、酒宴も明日からの行動を考えて割合早く部屋に戻る。
部屋では、明日の天候を約束するような満月(?)を眺めつつ就床。



「明日からの安全登山について・・」


7月28日(水)
起床前に降ったようで少し路面は濡れていたが空は申し分なし。
握り飯の朝食後、形の良い妙高山を見ながら笹ヶ峰登山口へバスで向かう。



ホテルからの妙高山

いつもの如く出発前の準備体操をし、高原を散策するというYさんと別れて登山開始。
大阪からの男子校の生徒が多数先行。よく整備された木道を登る。
高度が上がるとともに火打山、焼山などが望まれるようになる。

    

焼山、影火打(?)、火打山

木道一本道ゆえ途中、渋滞することもあったが暫くにして到着した広々した池塘、可憐な花花が美しい。





天狗の庭の木道に座って昼食。コンビニの握り飯も美味い。
三個は食べきれず、残りは大切に・・・・。




植物保護のため木道から外れずに昼食



逆さ火打山に白いワタスゲの天狗の庭の池塘


ここで荷物をデポして軽装で火打山に登ることとなる。
「これだけ綺麗に見えたし、ピークハンターではないので登るのはもう・・・・・」とK,T,Mさんの3人。
それに応じて「デポした荷物を番してくれるの?」の声。「・・・・」。「山には悪い人はいない」という人、
「大日山のキレットで荷物を置いて登って戻ってみたら・・・・」という人。
ともかく木道を外れて木陰にリュックを集めたところ、監視員(?)に注意され木道上に戻して積み重ねて出発。




火打山を目指す元気組を見送る

   白いワタスゲの咲く天狗の庭を左に見ながら、池塘の東側の木道を進む。
池の右側を回りこんで稜線にとりつく。 ダケカンバをくぐり岩道を登る。
振り向くと天狗の庭、その奥に妙高山の頭がのぞいている。
   雷鳥生息の北限といわれている雷鳥平に着く。
ひょっとしたら雷鳥が見られるかな? 残念ながら雷鳥 との遭遇かなわず。
   雷鳥平をすぎハイマツ帯のゆるやかな尾根が終わると、最後の登りになる。
   火打山山頂は360度展望をさえぎるものはない。 
山頂からは、翌日登る妙高山は見えるものの日本海 側は視界が悪く何も見えない。
   頂上で記念写真を撮って天狗の庭へと戻る。 、



火打山頂上より雲のかかった妙高山



火打山登頂  バンザイ!!


のんびり3人組みは小天狗の庭に咲くハクサンコザクラの群生などを楽しみながらゆったりと歩を進める。





ハクサンコザクラ

茶臼山を越えるあたりから黒澤池ヒュッテが雪渓の横に見え、安心したわけではないが一段とピッチが落ちる。



妙高山と白い雪渓の横に見える青い屋根のヒュッテ


ガイドもなしに無事ヒュッテに着いたので、電気冷蔵庫で冷やされた冷たいビールで乾杯。
地下足袋をはいた男性二人に、テレビ(楽々登山)の影響で?と尋ねたらその通りと。ただ
尖った岩のあるようなところでは足の裏が痛くて、足の裏を厚くしてからでなければ勧められないと。
演歌を歌いつつの楽々登山も難しいものだ。
山でのいつもの天候の如く、3時過ぎに雨がぱらぱらしだしたが、
火打山を登頂したメンバーは、ヒュッテに着く直前でたいしたことも無く無事到着。



パラパラしだして大急ぎヒュッテに向かう火打山登頂組


部屋割り終了後は、食事まで散策。近くの黒澤池でクルマユリ、ワタスゲなどを楽しむ。

 

黒沢池のほとりで


 

窓の外に雪渓が



黒澤池ヒュッテ  左端の別棟が貸切となる。1,3階が男性、2階が女性。


 7月29日(木)
朝食4時30分、小雨。
山小屋としては珍しい(?)食事。クレープ、ジャム、コーヒー・・・・など。
山小屋の親父は天気予報などに関心なく、仕方なく携帯ラジオで天気情報収集。
全国的に天候は良くないものの、この付近がもっともましということを知る。
5時30分全員雨具着用で予定とおり出発。
外輪山の急坂で汗を大いにかき、火口原への下り坂では崩壊したところがあったり
雪が残っていたりと変化に富む。中央火口丘への登りはまた傾斜がきつく、高山植物を楽しむ余裕もなし。
もっこり盛り上がった特異な山容も見ることは出来ず残念。

 

火口原というより谷の雪渓

 

シンドイ登りにも花は咲いていたが・・・・



妙高山の西壁


山頂では残念ながら何も見えない。「妙高山山頂2454m」の標識前で登頂記録写真を撮り早々に下山開始。
正確にはこの地点の三角点は2446mで三角点の無い南峰が2454mのようだ。





霧の山頂(北峰) 残念ながら視界全くゼロ

 

妙高大神のある南峯



  さらば妙高山頂よ!



山頂よりの下り

下りは鎖場あり、滑る泥道ありで気が抜けない。
鎖場は階段が彫ってあり、安全に下ることが出来たが、登りの生徒グループにあい渋滞。
スパッツのひもがよく外れている人がいた。フックの留め金を足の内側にしていることが
原因とのこと、事故に結びつく可能性があるので気をつけよう。
また靴底の具合が悪く応急処置をしてもらっていた人も。
補修具を持参していた人がいたので対応できたがこれも気をつけねばならない。
暫く使っていない靴を使うときに良く起こる可能性があるとのことであった。



鎖場

途中空腹で目がまわりそうになった人、昨日残しておいた握り飯がエネルギー源となる。
なにはともあれ無事大谷ヒュッテまで下り、後はうんざりするような赤倉登山道をスカイケーブル山頂駅を目指す。
ゲレンデに出てからは後ろ向きに下って体調を整える人が・・・。試して、なかなか効果があるような気がした。
駅では高原散策のYさんと奈良交通のKさんが迎えてくれる。
ゴンドラで楽々とバスの待つ山麓駅へ。途中で日本海が見えたという人も。



大谷ヒュッテ附近より南地獄谷の湯煙



スカイケーブル



ゲレンデを後ろ向きに下る



ホテルの玄関前の笹の中に咲くシモツケ

針のインターに8時までに着かないと夕食が無いとのことで急ぎの入浴と昼食後、直ちに出発。
雨が降ったり曇ったりした空模様で山は見えずで、バスはただひた走り奈良に向かう。
閉店間際の食堂に予定の時間に無事着き、美味しいご馳走を食べて後は白橿へ。
百名山2座を無事登り終え、中級の上のコースで結構疲れ、
妙高山では天候に恵まれなかったとはいうものの、皆さん大満足の宿泊登山であった。
リーダーの方々、世話役の方々に感謝します。